天ぷら

天ぷら やぐち 人形町に究極の天ぷらあり

天ぷらやぐちは、天ぷらの名店「みかわ」の六本木ヒルズ店の店長から独立をした。日本橋人形町に店を構えて営業を開始したら瞬く間に人気店になった。

おまかせコース4人から貸切にできる天ぷらやぐち

天ぷら屋さんを貸切にしたことありますか?
天ぷら屋さんを貸切にして仲間と酒を飲みながら、美味しい旬の天ぷらを食べる。

最高の贅沢ではありませんか?

みかわの八丁堀店(現在は閉店)の店長時代から、通っていたので「矢口店長独立」と聞いていつ行こうかと考えていた。

4名で貸し切りか?

やってみるか?そこで家族で貸切にした。

貸切のおまかせコースはひとり16,000円です。

天ぷらやぐちで昼間から究極の天ぷらフルコース

「矢口店長が独立したからお祝いに行こう」と家族に話したら「え?どこで独立したの?」と家族全員興味津々なのである。

ガキどもは八丁堀店には幼稚園の時から通っていた。

さあ、行くぞと人形町に向かう。

人形町今半本店から徒歩1分だ。

「あれ、随分とデカくなったね」と矢口さんがニコニコ顔で出迎えてくれた。

さて、何を飲もうか?

ビールとお茶にすることにして、天ぷらを待っていた。

春らしく「菜の花の辛子あえ」から始まるのだよ。

いろんな季節の天ぷらが好きだけど、春は最高だな。

えびから始まる天ぷら

まずは「えび」から始まる。
今日のエビは35秒で上がってきた。

ガキは幼稚園の時から「えび」が何秒で上がってくるかを数えている。

みかわの番頭さんが「エビをあげているときは職人さんに話しかけないでね」と教えられていた。
「なんで?」
「あのね、えびってね揚げるときに何秒で揚げるか、その日のえびによって長さが決まるの。それでね、今日のエビは41秒ぐらいかな。何秒で上がるか数えてみて」

そう言われたガキどもは、「今日のエビは何秒で上がるのか」を数える癖がついてしまった。

「正確に35秒だな」

「エビに話しかけるな」と笑いながら食べていた。

エビの頭はえびせんのようにバリバリと食べる。

これがうまいんだよなーーー。

メゴチです。

これを塩で食べながら冷酒がうまい。

不思議なんですよね。

天ぷらは塩で食べるのが基本。

「あつあつの天ぷらを塩で食べるからうめーんだよ。天汁は大根を食べるためにある」

みかわの早乙女さんに怒られたのは、23歳の時だよな。

懐かしいもんだ。

天ぷらみかわで24年間修行して独立した

しどけの天ぷら

さて、これはなんだ。

東北勤務が長かった私には、いつも苦瞭然であるが食べたことがないガキはわからない。

「しどけ」

「正解です」

しどけとは、山菜である。

トリカブトの仲間で素人が山菜採りに行くと間違えて、トリカブトを食べて死亡事故が起きる。

犬神家の一族でトリカブトで毒殺するシーンがあったよね。

ベビーコーンの天ぷら

ベビーコーンの天ぷらは初めて食べた。
しかも、コーンの髭まで天ぷらにしてくれた。

ウニの天ぷら

ウニの天ぷらです。

これは揚げるの難しいですよ。

油の温度を間違えると、爆発しますからね。

ウニが嫌いな人でも「うまい」と叫びたくなる逸品です。

アオリイカ

ずいぶんでかいイカだな。

天ぷらのイカの鉄則は「外側はパリッと、内側は生で」これが技だよ。

田舎の天ぷらは火が入りすぎてねーか?

これまた山菜の天ぷらです。

「あねご」です。

久々に食べたな。岩手ではしどけ、アネゴは普通に居酒屋で食べてましたからね。

季節を感じる山菜がうまかった。

蛤の天ぷら

これまた、蛤の天ぷらが感動のうまさだよ。

揚げるタイミングの問題だね。

火加減最高なのは、これまた中は生なんだよね。

生臭さは全くない。

もずくで箸休めです。

はー最高の気分になっている。

白魚の1本あげ。

これをたんまり食べさせてもらって、感激しながら酒飲んだ22歳の学生時代が懐かしい。

ほんとに感動した一品。

肉厚のドンコだよね?

これはでかいぞ。

この大きさがわかりますか?

普通でないデカさ。

よく仕入れたね。

感激のうまさは、塩で噛み締めながドンコのエキスが口いっぱいに広がる。

すると、山形の森の中にいる気分になるのだよね。

ほんとにすげー天ぷらだよ。

アスパラの天ぷら

春らしくね。アスパラ大好き。食感はシャキシャキとしないとな。

アナゴの1本揚げが出ればフィナーレ

アナゴは高温で揚げる。
高温で揚げると、ごま油の風味が吹き飛ぶ。

だから、アナゴの風味が飛ぶアナゴは天ぷらコースのフィナーレなんだよね。

真ん中で割るのは、土臭さを逃すため。

割ってない方から食べていき、最後の割り口は天汁と大根のせて食べると口直しになっていい感じだね。

アナゴは高温で揚げる。

芋は低温で揚げる。

これを同時に揚げるのが江戸の基本技なんだと天庄の親方が言っていたな。

最後の食事は、天丼、天茶づけ、かき揚げご飯から選べます

天庄も、みかわも、やぐちも最後の食事は、「天丼」と決めている。

キリッと辛い天丼が大好きなんだよね。

小柱とエビのかき揚げ。

茶碗に見覚えがあった。

「この茶碗は?」
「持ってきました」

弟子が独立すると同時に息子がヒルズ店の店長になったから、器の入れ替えを行った。

「女将さんが『持っていきな』と言ってくれたのでいただいてきました」だと。

退職金にしては安いように思うが、でも早乙女さんが焼いた器だからな。

全員完食です。

最高の天ぷらフルコースでした。

「あの、彼女連れてこよう」とガキがいうから「天丼でいいぞ」と返答しておいた。

天ぷらやぐちへのアクセス

東京都中央区日本橋人形町2-9-7 大江戸アクセス2 1F

03-3527-3701

予約可 昼の予約は不可

営業時間

11:30~13:00 18:00~20:00

日曜営業
定休日 木曜日

ランチは大変混み合います。
ネタが新鮮で店主が揚げる絶品の天丼が2000円であるから開店前から大行列になる。

個室もあるが、使っていない。
4名のおまかせコースを注文することが条件になるが貸切にできる。

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